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既存土地の解体の注意点に関して

更新日:7月4日

建築プロジェクトにおいて、既存の建物の解体工事は重要な最初のステップです。


このプロセスは、単に建物を壊すだけではなく、計画とコスト管理の観点からも慎重に行う必要があります。


◆解体業者の紹介とお客様の自主選定


解体業者の選定は、プロジェクトの成功に不可欠です。


お客様が自ら解体業者を選定することを促し、紹介によるリスクを最小限に抑えることが重要です。


解体業者の選定ミスが紹介者の責任問題につながることを防ぐため、複数の業者から見積もりを取る過程を案内し、お客様自身で最終決定を下すようサポートします。


解体費用に皆さんの会社の『紹介費用』などを含む場合は、解体工事を問題なく行える業者を紹介することが絶対条件になりますが、紹介費用などを含まない場合は無理にお客様に解体業者を紹介しない事をオススメ致します…


プロの方の中には業者紹介も仕事の一部と考えている人も多いですが、紹介=責任となる事を肝に銘じて紹介してください。


◆解体業者の選定


解体業者の選定は、プロジェクト成功の鍵です。


お客様へ紹介する解体業者は解体工事のコストを抑えるためには、独自に複数の業者から見積もりを取ることが重要です。


最低3社の相見積もりを提示する事が重要です。


◆解体業者の選び方


効果的な解体業者の選定には、次のポイントがあります


  • インターネットでのリサーチ

  • 解体工事業登録の有無の確認

  • 会社のウェブサイトやSNSの内容を確認

◆解体に伴う追加費用の把握


解体工事には予期せぬ追加費用が発生することがあります。


例えば、残置物の撤去費用や地中埋設物の取り扱い、植木の伐根などです。


これらの費用を見積もりに含めることで、プロジェクトの予算管理を正確に行うことができます。


◆解体費用の徹底ガイド


一般的な解体費用の坪単価を知ることは、適切な見積もりを得るために不可欠です。


異なる構造の建物(例:RC造、木造)ごとの坪単価を知ることで、コストを予測しやすくなります。


◆解体建物の現地確認


解体業者による現地確認は不可欠です。


見積りと実際の解体費用の乖離を防ぐためにも、解体前に現地での詳細なチェックが必要です。


これにより、追加費用の問題を避け、お客様とのトラブルを未然に防ぎます。


◆解体建物の残置物への対応


解体対象の建物に残置された荷物は、解体費用に影響を与えます。


見積もり段階での残置物の有無と量を正確に把握し、お客様に対して、これが費用にどのように影響するかを明確に説明します。


これにより、後のトラブルを避けることができます。


◆地中埋設物に関する説明


地中埋設物の存在は、解体工事の見積もり段階では分かりにくい場合が多いです。


そのため、解体工事においては地中埋設物による追加費用が発生する可能性があり、この点をお客様に明確に伝えることが重要です。


◆植栽の伐根についての説明


庭にある植栽の伐根は、根まで取り除くことは通常行われません。


この点をお客様に事前に伝えることで、解体後の植栽処理に関する誤解やトラブルを避けることができます。


◆複数社からの見積もりの重要性


最低3社以上の解体業者から見積もりを取ることを推奨します。


これにより、価格比較が可能になり、費用対効果の高い選択が可能になります。


◆30坪(100㎡程度)の費用


一般的な建物は30程度の建物が多い為、各構法によって金額の違いが分かりやすいようにお知らせ致します。


参考にしていただきたい解体費用がコチラ!


鉄筋コンクリート造(RC造)

解体坪単価 8.5~9.4万円

30坪の費用 255~282万円


鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

解体坪単価 8.9~9.8万円

30坪の費用 267~294万円


鉄骨造(S造)

解体坪単価 6~6.4万円

30坪の費用 180~192万円


軽量鉄骨造(LGS造)

解体坪単価 5.8~6.2万円

30坪の費用 174~186万円


木造(2×4構法)

解体坪単価 3.8~4.1万円

30坪の費用 114~123万円


木造(軸組・在来構法)

解体坪単価 3.7~3.9万円

30坪の費用 111~117万円



まとめ


プロフェッショナルな建築家や工務店として、解体工事はプロジェクトの出発点として重要です。


適切な解体業者の選定と費用管理により、プロジェクト全体の成功につながります。

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